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日記
2014-10-27

エクリュの薔薇

ブログでもご紹介させていただいている手染めシルクのコサージュ。

少しずつお嫁入りさせていただいていて、先日は、結婚式へゲストでご出席されるご予定の方に

気に入っていただいてご購入いただきました♪


少しさみしくなったので、追加でオーダーして製作していただきました。

今回はジョーゼットをやさしいエクリュに染めていただき、ナチュラル&アンティークな雰囲気に♡

あえて生地の端をほつれさせた感じもとっても素敵です。

今回は、中の花芯(ペップ)の色にもこだわって、数種類に染めつけられたものの中からセレクトさせていただきました。

サイドからのフォルムもとっても可愛らしくて、いつもより小さ目サイズに作っていただいたので、

着こなしに合わせて着けやすく仕上がっています。黒のジャケットの襟元なんかに素敵ですね♪低めの位置で

結わえたシニヨンに一輪着けても清楚な雰囲気です。

普段の着こなしにコサージュを合わせるのがお好きというお客様から、「もう少し小さめのものがあったらいいなぁ♪」と

お聞きしていましたので、今回は小さ目のものも、いくつかご用意しています♪

そして、こちらはシルクを、ほんのりとグレーに染め付けていただいた大人っぽい薔薇。

大きさは通常のコサージュより少しだけ大き目でしょうか。それでも重さはジョーゼットのものと比べても

軽くて、とっても着けやすく仕上がっています♪

同じくグレーの小さ目サイズです♪お写真では分かりにくいのですが茎の部分はブルーグレーに染められていて

とっても素敵なんですよ♡モードな雰囲気も漂わせています。

 

こちらは薔薇ではありませんが、製作途中のお写真です。前回ご紹介させていただいた紫陽花などのパーツが

お行儀よく箱に収められています。こんな、まだ未完成の状態もまた可愛いですよね♡

 

実は、ここまでの段階に来るまでが大変なのだそう。

ベルベットや、シルクなどの上質な生地を、何十色もある染料の中から選んで、染料を混ぜたり薄めたりしながら

染め付けて・・・

生地の種類によっても発色は変わってくるので、ここは経験とセンスのなせる業です。

そして乾かして、花びら一枚一枚にコテを当てる作業。

(右上のネイビーの箱に入っているのが、染め付けて乾かした状態のものです)

(左のオレンジの箱に入っているものが、コテあてが終わり、お花らしい形になった状態です ペップと呼ばれる花芯も

セットされると、グッとお花らしくなりますね♪)

コテあてが終わると、一枚づつ違う大きさ、形に仕上がった花びらを小さいものから順に花の形へと接着し整えていきます。


薔薇などは特に花びらの枚数が多いので、とっても大変なんだそうです。

一輪につき百枚以上も使われるものもあるんですよ。


一般的なコサージュとの違いは見ていただいた通りに歴然です。

まずは上質な生地、そして手仕事ならではの発色、(滲んだような美しいグラデーションは手染めならではのものですね。

前にご紹介させていただいたパンジーやビオラなどは、さらに手描きで細かな模様も描きこまれているんですよ♪)

そしてコテあても、やはり経験に裏付けされた確かな技術が必要なのです。。。。実はこちらのようなお花を

創ることのできる方は全国的にも本当に少ないのです。

こうして大切に仕立てられる手染めのコサージュ。特別な一日を彩る素敵なアイテムとしていかがでしょうか。

晴れ舞台の務めを終えた後も、飾って楽しむことができるのも魅力です♡

そっと飾っておくだけでも心を和ませてくれ、そして、画になる素敵なお花たちです♪

 

{お・ま・け}

「こんなもの、何に使うの??(笑)」と言われながらも、ずーっと前から気になっていた、手染めベルベット製の

高級かぼちゃ(笑)

秋のディスプレイ要員としてサロンにお借りしてきました。きっと今日のブログをご覧になってたら、

笑っていらっしゃるはずです。(笑))

こんな秋のディスプレイも楽しみにお出かけください♪