古くからダイアモンドや宝石たちとならんで女性たちを魅了し続ける真珠。
1558~1603年 英国の女王として在位していたエリザベス一世も
真珠の美しさに魅了された一人でした。
こちらの肖像画はおそらく1500年代後半から1600年ごろに描かれたものだと思われますが
まさに圧巻のパールコーディネートが目を引きますね。
グラデーションになった見事な3連ロングのストランドネックレス。
中央には結びのアレンジがアクセントになったさらにロングで大粒のネックレス。
ドレスの模様にも合わせるように一粒ずつパールが縫い留められています。
そしてティアラや扇子といった小物まですべてパール尽くしです。
こちらの肖像画は、私が学んだパールプログラム(GIA)のテキストの巻頭にもなっていて
真珠の歴史から興味深く学んでまいりました。
ネットなどでも歴史を調べていくと、エリザベス一世のほかのコスチュームを纏った
肖像画などもたくさん見ることができます。やっぱりどれも素晴らしい真珠の装飾で彩られています。
今や日本が世界に誇るほどとなっている真珠ですが
1893年に真珠養殖の成功をおさめるまでは、世界の各国では天然真珠が
主となっていたので、こちらの肖像画に描かれているような真珠というのは
女王や貴族といった一部の上流階級のひとたちだけが装うことのできる
途方もなく高価なジュエリーだったことは容易に窺い知ることができますね。
ダイアモンドやいろとりどりの宝石たちに、美しい輝きを放つパール・・・・
いつの時代も女性たちの心をとらえ魅了し続ける永遠のアイテムです。
ときどき、こんな歴史にも触れながら素敵な真珠たちをご紹介出来たらと思っています♪